スウェーデンのクルマ作りの思想とは? |
一世を風靡した960シリーズはいかにも四角く頑丈な感じでとりわけアパレル関係の方々がこぞって乗っていた記憶がある。
ぺたっと広い荷室はゴルフ場に4人で行くのに好都合なゴルフ場エキスプレスだったことも人気に拍車をかけたことは否定できない。
私も友人のこの四角いVOLVOで4人でゴルフにいった記憶がある。
あれって6気筒だったかな?5気筒だったかわすれちゃったけどエンジンは比較的ウルサくて“ちょっと燃費悪そう”って雰囲気だったことを覚えてる。
でもリアシートの乗り心地は良かったから遠出にはもってこい。
運転席からも見切りが良くて街中でも運転しやすかった。
そんなVOLVOが満を持してというか世界的ブームに押されて出したのがXCシリーズ。
SUV的車高の高さを基本にする90シリーズの小型版が60シリーズで、70シリーズはV70の車高アップのヨンク車だという認識は間違いないだろうか?。
さてその60の廉価版がXC60 T5 SEというバージョン。
以前から3Lのヨンク仕様は街でみかけてはいたけれどエコ時代のお目当ては2LFF仕様のこれ。
どの試乗レポートを見てもすこぶる良い評価。
どうにも気になるので電話予約して試乗させていただいた。
実車はけっこう大きくて立派。
尖った顔が最近のVOLVO顔で端正で嫌みが無い。
内装の写真が展示車と試乗車がバラバラに入っているのをお許しくださいませ。
内装も北欧家具の真骨頂(決して高級ではないけれどシンプルであたたかな素材と造形美)。
ゲルマン勢と異なる文法で作られる柔らかなシートもやはりサーブなどと同じように北欧風。
正直、家具のショールームにいるようなとはいささかも大げさじゃないと思うんだけど。。。
うちのカミサンも大喜びだ(笑)。
とりわけこのリアシートの掛け心地はちょっと驚きで、このクラスのクルマの中では白眉では?
座面の長さと良いその柔らかく包み込む背もたれは思わず眠りに誘われそうだ。家に欲しい(爆)。
さらにハイライトはの広い荷室と使い勝手。
様々なガイシャ勢を見て回っている小生としてもこれはもう100点満点の出来と断言します!!
内装の張り地といいその仕上がりから何から何まで価格を超えたクウィリティー。
以前乗っていたレンジスポーツの仕上がりを超えてますぞ!!!
アクティヴセーフティーの本家だけあって緊急時に自動で制動をかける装置(シティーセーフティー)も標準で備わり、リアやサイドビューカメラも標準。
クルーズコントロール、その他装備という装備が満艦飾なのでこれ以上付けるものも無いという安全装備完備なのだ。
それ以上の贅沢を要望の方にはレーンキープや高速での車間を自動で制御する装置を20万円ほどで付けることも出来る。
その他、革張りシートやサンルーフを好みに応じて取り付けるという仕掛けになっている。
なんせ止まってて見て触っている限りこんな良いクルマがあったのかというほど感心しきり。
もう買うっきゃないっしょ!!
と思いながら試乗ははじまり、300mほど走ると
『クルマは走ってなんぼですな』ということが見えてくる。
一度見えたらもう止まらないのがくるま好きの悪いところ(笑)。
決して悪いクルマじゃないんだけど個人的には不適格かも。。。。
ええと何て言うかその、走りに雑味があるという表現が一番あってるかも。
乗り出し650のクルマに雑味があるというのが許せる許せないが運命の分かれ道(笑)。
『気になんないよ』っていう人もいると思うしそれはそれでいいと思う。
各種レポートにはそんなの微塵も書いてなかったのに・・・・・・。
さてそんなXC60だけど、冒頭に書いたVOLVOの思い出と一つも違わないってことだけは確かで、これはこれで北欧の考え方なんだろうなと思いながらディーラーを後にした。
ちなみに後でカミサンに感想聞いたら『眠くなりました』と(爆)
このように乗員第一で安楽に安全に移動できることがこのVOLVOというクルマの真骨頂なのだろう。
強いて言えばシティーセーフティー機能は運転するお父さんも眠りに誘われる可能性を示唆するもの?なんて穿った見方をしてしまうのは私だけ?。
だけどこのXC60、R-Designはすこぶるかっこいいから食手が動くものの価格も乗り出し700オーバーと少し気が重くなるのも確かなのだけれど。