ツインエアは興味津々 |
ご存知フィアット500のエンジンが新しく2気筒になった。
吸気バルブに制御を与えてターボによる加給と組み合わせ燃焼効率を向上させようという最新型のエンジンだと聞く。
話が俄然古くなってしまうけれど2気筒と言われて思い出した。
私が10代の頃HONDAの400ccクラスのバイクは2気筒だった。
いや、正確には他社がマルチと言われる4気筒になってもかたくなに2気筒を守り続けたのがHONDAだった。
HAWKからHAWK2そしてHAWK3へと進化したそのツインエンジンは速さはマルチに引けを取らないばかりか低速ではトルクフルで乗りやすかったことを思い出す。
とりわけHONDAはビッグボアショートストロークのエンジンが得意で特にHAWK3のエンジンは高回転まで力強くストレス無く吹け上がったし、定かではないけれど燃費も良かったと思う。
確かに、マルチシリンダーはエンジン単体の振動も少なくなるし(事実同回転で倍の爆発の4気筒とその爆発振動の小ささ等の単純比較でもわかる)、ロングストロークになる(だろう)から糸を引くように回転が上がって行くことも高級感に繋がっていると思う。
その後自分で購入して乗っていたSUZUKIのマルチエンジンも回転は非常にスムーズだったけれど低速トルクの細さと重さがネックだった。
すっかり脱線したけれど話は戻ってこのツインエア。エンジン単体の重量も軽いうえに排気量も小さい。燃費の向上だけが目的ではあるまい。きっと製造上の部品点数の少なさやありとあらゆる物が“エコ”にベクトルしているに違いない。
結果チンクというクルマのスタイルに合致したものになっていると思う。
できれば屋根開きで余計な装備をすっかり取っ払った“超素”のものが欲しいと思ってふと膝を打った。はたしてこのクルマのライバルはMINIではなく、ミラノの街中を埋め尽くしたSMARTなのだなと。。。