NEW ROADSTER |
ついにというか、やっと乗ってきました、ロードスター!!
我が家の近所の関東マツダでの試乗をお願いしたのだが、営業マンの対応も快く、良い試乗になった。
残念なのは直線道路がほとんどで、その実力のほとんどは次回持ち越しになってしまった事だ。
試乗の前に営業マン氏から“ロードスターの歴史”などの(知ってるんだけど)お話を伺う。
そして展示場の実車を前に説明やこの車にまつわる雑談を行う。
ここでこの車への当方の知識や『クルマ好き』であるかどうかをチェックしたのだろう。ここでいくつか気になっていた点を確認する。
まずはトランク。CG誌でゴルフクラブが積載された写真を見ていたから『積めますか?』と聞いてみた。
車室内にあるオープナーをつかってリッドのロックが開けられる。
初代はセンターコンソール(鍵付き)にあったと思うが、今回はどこだったろう?
うかつにも見忘れてしまった。(キャンセラー付きのスイッチらしいですが)
オープン時の盗難防止のために簡単には開かない位置にあるはずなんだけど・・・
“カチ”といかにも軽そうな音でロックが解除されると立派なダンパー(二本も)の付いたそのアルミのリッドを“ヒュウイ〜〜”と開ける。(当然ながら自動的には開かない)
トランク内の左右の壁の右側がジャッキ格納場所。左は10センチ四方ばかりのくぼみがこしらえてある。ここにクラブを突っ込むそうな。
キャディーバックのふた(帽子)をとって、ウッド関連を抜いて左や右に“やり送り”しながら入れるんだそうな。
しかもくぼみが一個しかないからクラブセットも一個だけとなる。
初期型のようなトランクリッドキャリーはリッドがアルミ製のため(強度不足)現状ではオプションの設定もないという。お一人でどうぞ!ということらしい。
エンジンルームに移されたバッテリー、スペアタイアの無くなった分で多少広くはなっているもののあくまでもミニマムである。(初代はスーパーのお買い物でも長モノ野菜等は天地不足であった)
ちなみに内部正面に“パンク修理キット”なるものが括り付けてある。ランフラットタイアではないのだ。(ミニはランフラットですが重いのかな?)
車内に座って幌を上げてみる。運転席に座り左手でう〜んと伸びをする格好からウインドディフレクタを折り畳みレバーを引いた(と思う)ら幌のキャッチが外れる。
今回からV型格納ではなくZ型格納に変わっているのだ。その幌の端部を掴み一気に手前に引き上げる。けっこう動き始めに力が必要なので健康的に“上げ下げ”する為には毎日の柔軟体操兼上腕部(二の腕)強化が必須と思われる。
普段は開けっ放しで乗るからわかりにくいけど“ロードスター”というタイプのクルマの幌は内貼りがないからその骨格が丸見えになる。
この辺の処理も初代に比べたら綺麗になったと思う。
エンジンルームは意外とタイトだが、エンジンをバルクヘッドに突っ込んでいる様子がうかがえる。フロントアクスルより後ろに後ろに!って気合いが見えてうれしくなる。
しかしDOHCの“デカヘッド”はボンネットに触るくらい大きく見えてしまう。
しかもエンジンカバーが小さいので眺めは悪い。おそらく“グラム作戦”の結果、不要(走りに)なものを極力そいだ結果なのだろう。
ボンネットもアルミ製で非常に軽量に仕上がっていたことはいいのだが、ここは3つの素材が合わさる部分(ボンネット=アルミ、フェンダー=スチール、バンパー=ウレタン)だけにそれぞれが微妙に色違い!
気にならないといえばそれ迄だが、A型の当方としてはやや気にかかる。
また、ドアの開閉音やその質感は従来より飛躍的に向上し、ヘッドレスト後部のロールオーバーとあわせて“安心感”までもあわせもったようだ。
内装の質感は雑誌等で唱われるほどすばらしいものではないが残念がる物でもない。
“それなり”だと思った。今時の自動車ならこれくらは普通にできるんじゃないか?好みもあろうが、やや“魅力不足”と感じてしまった。
ちなみにこの色(シルバー)は魅力的じゃなかった、残念!
走行編
赤いRS(6MT)が試乗車だ
ビルシュタインダンパーや17インチシューズやタワーバーが標準で付く最もスポーティーなモデルになるらしい。
すでにエンジンはかかっていたがアイドリングは“静かなクルマ”という印象。
クラッチを踏んで・・・あ、軽!
低い座面からまっすぐに踏み込むからそう思うということもあろうが“軽い”
170psしか無いクルマはこんなものか?
ギアを左向こう側の1速に“折り入れ(入れるじゃなく)”軽くアクセルをあおりながらクラッチミートするとあっけないほど簡単にスタート。
表通りに出たら“1速全開、2速全開”ここでスピードは80強(だったと思う)。
クロスレシオで各ギア比も低いからあっという間にふけきる感じ。
新車ということもあってはっきり“硬い”
エンジンもサスもギアもあらゆる物が“硬い”
ブレーキは自然な感じ。踏んだだけ効くといった印象で一部の外国車のように“巻き付くように効く”感じは無く誰でも安心して踏める感覚か?。
レッドが7,000から始まるレブカウンター一杯に回す事は残念ながら出来なかったが、6,000から上ははっきりいって“息切れ”を感じた。
データ上6,700rpmで最強出力を発生するとなっているがこの個体では確認できず。
直線路が基本だったため今回はフィーリングのみの試乗になってしまったが、少なからず車線変更等でのハンドルの切れは意外とマイルドで我がMINIより幾分“ダル”な印象すらうけてしまう。(期待が大きすぎたからか?ともいえるが)
エギゾーストの音色もいまいちで思わず『ステンレスのオプションありませんかねえ』と聞いてしまった。
それでも路面からのステアリングへの情報はダイレクトで“白線踏んだ”とはっきり伝えてくる様は“純粋なスポーツカー”であることを物語っている。
『このコースじゃあわかりませんよね?』と営業マン氏。
『ええ、山にでも行かなきゃわかりませんね』との答えに、
『平日の夜おいで下されば首都高走っていただいて結構ですよ』と。
『来ます来ます!』と次回の約束をして販売店を後にした。
正直“欲しい!!”と思えなかったのは試乗コースのせいなのか、新車のせいなのかはわからないので今暫く様子を見る事にしようと思ってしまいました。(ほっ!となぜか安心)
しかしながら良いクルマは走り出した瞬間から“いい!欲しい!!”って思うはず。
AUDI TTカブリオレが印象としてよみがえった。あれにはそれがあったと思う。
(サドルタンの内装色はっきり真似したって言ってますし・・・)
楽しいクルマでありなおかつ良いクルマという物差しはこの価格帯にはきびしすぎるのだろうか?・・・・などと考えながらMINIに乗り換えて帰る道すがら、あらためて考え入ってしまった。
わたしだけ〜〜?