シトロエン エグザンティアブレークSX |
駐車場で出動を待つエグザンティアの図。(ちなみに隣は996)
我が(今は会社所有)2000年型のエグザンティアブレークSXです。
1999年からのいわゆる後期型(MC後)のモデルです。
当時セダンには2,000cc(直4)と3,000(V6)のモデルが有り2,000ccにはSXグレードのニューハイドロマティックのものとアクティブコントロールを持つハイドロマティック-2のエクスクルーシウ゛という構成になっていました。
ブレーク(ワゴン)には3,000cc設定が無く、それなら一番ベーシックモデルでと言う訳でこれをチョイスした訳です。
アクティウ゛サスを積むエクスクルーシウ゛は車重も一回り重く、スフィア(M社が爆弾と呼ぶもの)もSXの5個に対して7個(アクティブコントロールの為に)積載されていたと記憶します。
長く乗ろうとした私は新しいシステムを嫌い、“全身オイル循環系”のコンベンショナルなモデルを選択しましたが、これは功を奏したようで納車以来ただ一度の故障も有りません。嘘のようなほんとの話です。
これはほとんど使った事が無い“車高調整レバー”
かつて積雪地に旅行に出かけた折りに、スタッドレスはいて車高を高くして新雪路を無事に走破できた事は記憶しています。(40km/hまでしか推奨していませんが)
事実上サスがパンパンになった状態なのでストロークはしませんので乗り心地は“族車”のごときです。これは“最低モード”でも一緒です。
レッカー移動対策に“最低モード”で駐車していた時期もありましたが復帰に時間がかかるため、今ではまったく作動させていません。
後期型からは“車高維持”のための+1のスフィアのおかげでもはやシトロエン的変な世界をほとんど感じる事なくつきあえると思います。
この運転席からの眺め、不思議だとおもいませんか?
ダッシュボードの天面が見えています。
なにも私が特別に高い座高であるわけでなく上下できるシートも一杯に下に下がっているにもかかわらずです。
シトロエンというメーカーにとってメータークラスターやらスイッチやらというものは運転の最中に重要なポジションに無いのでしょう。開放感は最高ですが・・・
盗難の多いヨーロッパならではのカーステの蓋なんて変な装備ですよ。
文句を言えばキリが有りません。
ブレーキのタッチがダイレクトでないとか、ステアリングフィールがシャープだったりダルだったり、交差点でロールのおつりが来るとか、やわなボディーがサスがわりになっているとか・・
良いところでは小林章太郎さんが乗ってるとか吉田匠さんも持ってるとか(それがどうした?)“最高の乗り心地(時代と価格の割にと思うけど)”だとか言われてますが、正直言えば“使用目的がはっきりしてるクルマだ”と思います。
目的というか“走行パターンを限定する”と言えるかもしれません。
例えば“東京から大阪迄人と荷物を乗せて高速道路を一気に走破する”みたいな走り方には向いています。150km巡航が嘘みたいにらくちんですし、このときの乗員のくつろぎ様といったらありません。運転手以外全員爆睡ですから・・・
かわりに混んだ都内をコマネズミのように走りたい向きにはまったく不適切だと思います。イライラドライブにはステアリング、加速、減速の全てが付いてきません。
(これはMINIは抜群ですが)
私見ですが一部の評論家の意見であるところのいわゆる“マルチパーパスビークル”ではないと思います。
ゆったりと会話を楽しみながら、クルマの事を忘れて(実はねっとり考えながら)遠く迄“運ぶドライブ”を楽しむのが“シトロエン”なのかと思います。
新しいC-4はシトロエン至上始まって以来の人気らしいですが(もっぱらデザインでしょうが)、はたしてこの“運ぶドライブ”感覚が有るや無しや?
近々試乗してきますよ、エグザンティアに乗って。
p.s マジレス様 やはり“C スポーツラウンジ”でしたね!失礼しました。(訂正有り)