タイナンバーワンゴルフ場 |
今回のツアーのメインは言わずと知れたゴルフです。
“タイ最高のゴルフ場で三日間プレー付き”という名のツアーに行った訳です。
宿泊はバンコクのチャオプラヤ川沿いに建つ“ザ ロイヤル オーキッドシェラトンホテル&タワーズ”
詳細はサイトで確認いただくとして本日はゴルフ編です。
バンコクのゴルフ場事情
始めて行ったのでなんともいえませんが、バンコクという都市自体が意外に大きく広がっていて何処迄も続く地平線に何処迄もビルが建ち並んでいると云った印象。
新しい空港迄もクルマで一時間程もかかりましたからゴルフ場もさぞかし遠いだろうなあと思っていたんですが、案の定どこのゴルフ場へ行くにも一時間程度高速で走りました。
感覚的にはお台場で泊まってて、すぐに高速に乗って成田で下りたくらいのところのが初日と二日目。
三日目は同じくお台場から一般道で渋谷迄行ってそこから高速に乗って厚木で降りて湘南に行く感じといった距離感でした。
タイは一般道も高速道もほぼ100kmで走行していましたから、距離的には裾野か沼津あたりくらいまで行った印象です。
決して快適と云えない10数年落ちのハイエースのぺちゃんこのシートと爆音に揺すられ続ける一時間は眠る隙さえ与えない程。
どこもそうですが車窓からの景色がセピア色(土っぽい)になってくると、こつ然とそれらのゴルフ場は現れるのです。ほんとにこつ然と!
門番でしっかりとセキュリティーされたゲートをくぐればそこは別天地。
南国の色鮮やかな花が咲き乱れる桃源郷。
今迄見る事が無かった大型のメルセデスやBMWが駐車しています。
どこの国でも(私以外)一般的にゴルファーは金持ちだという事実を突きつけられる瞬間。
初日は『タイカントリークラブ』
1996年開業の翌年にアジアホンダクラシックが開催され、タイガーウッズが海外戦(彼の母はタイ人だが彼はアメリカ人)で初勝利を飾っているコース。
7,000ヤード超のコースは池とバンカーが巧みに配置され、世界トップクラスのプロをしてアジア最高の称号を与えています。とあります。
以前にも宮崎フェニックスでやられましたが、私ウッズと関連したコースはなぜか苦手なのです(なんでかな?)。
それはともかくとしてこちらではドライビングレンジ(練習場)が天然の芝でできていてコースコンディションと変わらないままでの練習が行えます。以前行ったアメリカのコースもそうでしたが、これはなによりのごちそうです。
しかもわずか200円(換算で)でたっぷり球が貰えます。
ここタイではキャディがマンツーマンなのです。
キャディチップはレギュラーで200バーツ(700円くらい)あげる事になっているようです。
100バーツではクレームが出ましたが後日ふんぱつして500バーツ渡しても一切良い事はありませんでしたから、行こうと思ってらっしゃる方は200バーツでちょうど良いと記憶しておいて下さい。
これで1ラウンド(スルーです)カートを運転し、なんせ専用ですからすべてを見ていてスコアも付けてくれます。私は自分で書きましたがどうやらここではインチキ防止みたいで、しっかりチェックしてました(おいおい、俺は紳士だよ)。
このコースは起伏は少ないもののなんといってもやっかいなのが“ラフ”です。
バミューダ芝みたいに絡み付きます。
ここに入ると荒いスポンジ状になったくちゃくちゃの芝の中にすっぽり埋まってしまいます。
我々素人には出すのが精一杯。
グリーン回りも全く同じで、軽く打つと絶対出ません。
日本の芝に慣れている御仁!フロップショットを勉強して行きましょう。
その上このラフからは大きなヤシの木が前方に立ちふさがり、低く強い球でなければならないのです。
もう、距離が長いとか短いとかそういった問題ではなく、ただただラフにやられっぱなしです。
正確にフェアウェイをキープして正確にグリーンオンすることができなければ良いスコアーは望めません。
あるいはタイガー並みのアプローチを身につける必要があります。
あ、キャディですか?キャディはここはちょっと中年がメインです。
オープン当初から入って10年やってるみたいな感じです。
メインダイニングは無い様ですが、日本で言う茶店が多いのでサンドイッチやビールを飲み(ながらはできません)ほしつつプレーが出来ます。
日本人のメンバーが70%と云うちょっと親日で格調高く、また気高いゴルフ場です。
二日目は『ナワタニーゴルフコース』
1971年開場の由緒正しき名門コースです。価格も名門で何と22,000円ですよ。
1975年にタイで始めてワールドカップが開催された会場として世界的に有名になった所と云う事です。
エントランスホールに誇らしげに“タイナンバーワン”と表示されています。
コースは距離こそ日本のレギュラー並みですがその難易度と美しさはこれまた日本の名門と似ています。
ヤシの木も少なく、植生もどこか日本的。
一番印象に残ったのはキャディかもしれません。
まあ、これもこれで日本の名門によくあることです。キャディーのプライドが高い訳です。
ちなみにグリーン上で『ワンボールフックライン』と云われて2メートルのパットを外した僕が『曲がらないじゃん』と言うと(こう言う日本語はしっかりわかってる)、キッと睨みつけ『ワンスモア』とホールアウト後に再度打たされた程プライドは高いです。(これで私も切れてしまったわけですが・・・)
ここは早朝からスタートしたためにスルーで昼前には上がってダイニングでゆっくりランチをいただきました。
この瞬間のビールは何度飲んでも最高です(スコアがダメでもね)。
最終日は『アルパインゴルフクラブ』
『数あるタイのゴルフ場の中でも、名門中の名門。完全メンバーシップ制をとっており・・・・』
とにかく各種競技や世界的名プレーヤーを受け付けてきたと云う事です。
新しいですが非常に素晴らしいゴルフ場です。
ここの特徴は全ホール池が絡んでいるところです。
距離もしっかり7,000ヤードを越える雄大な設計になっていますし、池の反対側はOBゾーンと云うプレッシャーをプレーヤーにかけ続けるコース。
その上グリーンが超高速で、アンジュレーションがしっかりありますからパッティングに自信のある方はぜひ挑戦ですよ。
かくいう私はここが一番好きなコースでした。
キャディーも若いのに親切で丁寧。まあグリーンの読みだけは信頼度がいまいちでしたけれど・・・。
素晴らしいコースコンディションと戦略的な設計に、ティーグラウンドからの景色は毎ホールため息が出る程です。
日本にはあまり見受けられない整備状況は単に人件費が安い事に尽きると思います。
売店で“ロストボール”を沢山買い込んでスタートしましたが、個人的には、油断した最終ホールのティーショットを池に。損失は1個ですみました。
僕は池の多いゴルフ場はボールを沢山持って行く事にしているんです。一種のお守りみたいに。(今回も効いたね)
茶店での冷えたペットボトルの水は100円程度。サンドイッチや軽食も250円くらいですから手軽に買う事が出来ます。
しかしながらゴルフボールや用具は日本価格と変わらないから持参をお薦めします。
併設のダイニングからの景色も素晴らしく料理もうまい。
二日目もそうでしたがメニューにカツ丼やソースヤキソバ、はたまた簡単な寿司定食迄あり日本人ゴルファーの多さがうかがえます。
今回回ったコース以外にも“名門”をうたうところはまだありそうですがいずれ劣らぬ名コース。
タイトップスリーのゴルフ場・・といううたい文句が本当でも嘘でももうどうでも良いくらい3カ所とも素晴らしかったです。
検討されている方がいらっしゃれば『ぜひ』と自信を持ってお薦めできますよ。
しかし、暑さ対策はきっちりしておくベシでこの時期(タイとしては一番良い季節)でさえ日本の九月くらいの暑さはありますからね。
え?スコアですか?暑さのため忘れちゃいましたよ・・・・ははは(汗)