一気乗りスカイライン編 |
《全く個人的なイベント“気になるクルマ一気乗り大会”は朝10時にスタートし、午後4時に終了しました。
各車両のデータは皆様良くご存知と思いますので、省かせていただきます。
また、初めていらした方の為に若干補足説明いたします。
本当は日本のクルマもだい好きな管理人ですが16年前にR32に乗って(10ヶ月で手放す)から日本車に帰れずじまいです。
そんな日本車にエールを送りつつガイシャ生活にハマるクルマ好きです。
これはそんなところから(たまたま)行った試乗記です。
その上、申し訳ありませんが当管理人は職業柄(?)メカはあまり詳しく無く、単に一般的な勝手なフィーリングで評価していますので悪しからず。》
行きのクルマミニから帰りのクルマエグザンティアまで入れると都合6台のクルマをとっかえひっかえしたことになります。
スカイライン250GT→シトロエンC6→BMW335i→スカイライン350GT。
10:00
スカイライン(250GT-Type-P)
この販売店さんはブロガー発表会の件を伝えたのですが非常に丁寧に対応いただきました。(感謝感謝)
この車は革内装やパーキングモニター、サイドカメラをセットにしたカーナビを装備していたモデルです。
インテリアの質感等は発表会でも確認していますからここでは割愛します。
シートポジションは電動シートで簡単にセットします。
ちょっと変わった装備としてはステアリングとメータークラスターが連動した先代(V35)からそれを踏襲したものが電動になっていること。
“ウイ〜ンウイ〜ン”とちょっとした“戦闘隊感覚”です。
脚踏み式のパーキングブレーキを解除して早速発車すします。
しかし、スポーツを標榜するスカイラインともあろうものがサイドブレーキを止めていたとは知りませんでしたよ。
気を取り直してシフトを“D”に入れ、そろりと発進します。
(この車にはパドルは付きません)
まずは例によって路側帯からの段差感。
『トントン』と意外にも(タイアはTOYO225-55-17)ショックは大きめです。
ゆっくりペダルを踏み込むと・・・
ダッと回転が上がりすぐさまシフトアップして行きます。
40km程度のスピードで三速あたりに入っていたんでしょうか。
最近のトルコンは最高にスムーズです。
『どうぞ、お好きなコースを』という営業マン氏の粋な計らいで自宅周辺からいつも走り慣れてるコースを廻ります。
目黒通りを下って環八に右折して行きます。
ここ迄は一般道の高速セクション。
土曜の朝と云う事もありガラガラです。
紀伊国屋の信号の変わるのを待って一気に加速です。
線は細いが気合いは十分みたいなエンジンが1,5tを越えるボディを蹴り出して行きます。
『インテークを左右に分割しましてその音も演出してます』
とは先程来助手席でメカの説明をしてくれている元メカニックの営業マン。
レバーを“DSモード”に叩き込んで『ダンダ〜ン』と手前に叩くとシフトダウン。
『回転をあわせます』というとおり絶妙なミリ単位の回転合わせをします。
ショックなく、エンブレ効き・・・みたいな旨い制御です。
正直この“AT(トルコン)制御技術”は日本が最高といっても過言ではないのではないでしょうか?
そのまま第3京浜に入りたかったんですが後の予約があるとうので左折して多摩川方面に下ります。
ここは下り傾斜とつづら折りでブレーキングとハンドリングのチェックにはもってこいです。
左右にステアしながらブレーキとアクセルを踏み替えます。
新しく採用されたブレーキは効きもダイレクトでいい感じです。
今迄の国産ではなく海外製(中国じゃないと思います)なのだそうです。
それにも増して印象的なのがステアリングの操舵力です。
グッと横Gが立ち上がると同時に舵力が増します。
『横Gセンサー付いてますか?』との問いに
『いえ、速度感応だけです』と応える先の元メカ氏。
これ迄の彼の知識は本当のメカらしく素晴らしいものでしたからここでは納得しましたがどうにも不思議な操舵感です。
超本気で攻めていないので最終的なことは解りませんが、普通ちょんちょんの走りの限りでは“トヨタ”とは違う日産のアプローチを確認出来ました。(まあ、ちょっとこれみよがしなスポーツ感ですが)
さて、最近の国産車は本当にすごい。
何が凄いって“クルマ以外の技術”です。
いや、凄いっていうのも何なんですが未体験だったものでちょっとびっくりしました。
後方障害物との距離をセンシングして知らせるシステムはいまやあたりまえなんですがステアリングに応じてガイドが左右にひん曲がって行く先を知らせるんです。
“サイドブラインドモニター”も同様です。
運転に慣れた我々でも感心するんですから財布のひもを握った奥様にはこの機能って“神の声”の様に感じるのではないでしょうか?
『狭い道でも大丈夫です』というメカ氏の言うのも納得出来ます。
タンジュンに『これいいなあ』と思ってしまいましたよ。
2,500ccV6(VQ25HP)はことのほか荒くれてて好感が持てるエンジンです。
要するに“ワーワー”とウルサいんです。
“ワーワー”っじゃなければ“ウォーウォー”です。
言えばちょっとどうかと思うんですが“ラテン系”を彷彿させます(アルファ166みたいな感じ)。
試乗して買っちゃうひといるんだろうなあと思う程度は良いクルマだと思います。
これであと200kg程ダイエットしてくれたらほんとに良いかんじなんだけどなあ。
総括としては、この2,500は、ハイテクデバイスに目を奪われがちですが重さの為のかったるさ以外には、スタイルだけでは判断できない“スカイラインらしさ”を垣間みた気がしました。
運転席にいる限りにおいては・・・・と注釈が付きますけれど。
ところで私とスカイライン似合ってますか?(写真上はお似合にも見えますが・・・)
次の試乗に行く道すがら、どうしてもVQ35にのってみたくなり午後の試乗の予約を入れました。
なぜならどうしても上記の250GTの試乗だけでは納得がいかなかったのです。
これといって過不足無い2,500ccなんですが、印象に残らなすぎるしキャラが弱い。
ということで話はジャンプしますが、350GT-type-spの試乗です。
左が350で右が250
都内でも3,500ccの試乗車は少ないということで別の販売店さん迄、また違うカラーの250GTに乗せていただいて向かいます。
初めてのナビシート。
足下狭く、いかにもFR。しかし、かつての様にフロアに触媒の出っ張り等なくフラットにカーペットがひかれています。でも狭いね。
さて期待の350GTはいかがでしょうか?
残念ながらOPのインテリッッジェントクルーズやアクティブAFSは非装着で試すことは出来ませんでしたが、そのパワーとトルクの違いに別のクルマと思う程でしたね。
スペックを見ると凄いのがこの両車、車重が10kgほどしか違わない。
乗った感じもそう思います。
2500はなんだか重い感覚がつきまといますが、3500はのっけから軽い感じです。
言えばこ350が本気のスカイラインで、250はインフィニティなんじゃないかと思ってしまいました。
ただし、ステアリングのシフトパドルはあってもなくてもどうでもいいと思えるATでであったことは(善し悪し別で)付け足しておかねばなりません。
どちらも方向性がはっきりしていてさすが良く出来た国産車だなあと感心します。あくまでも国産車の範囲では。
さてこれで400万円は高いか安いかということですね。