金属製ヘッドの塗り替え |
今日は金属製ゴルフクラブの塗り替えに挑戦した報告をします。
ちょっと古いクラブや、安物のクラブは塗装面が剥がれてちょっと面白く無い状態になったりしやすいですね。
こんなときどうしましょう?
ちなみにメーカーで引き取って再塗装してくれます。
送料やなんやかんやで諭吉一人かそれ上が出て行く事になります。
先にも書いた通りこんな塗装が剥がれるクラブは安物か相当古いクラブですから再塗装に出したりせずにとっととゴルパにでも持ってって二束三文で売り払った方が利口です。
諭吉一人払えば程度の良い今時のクラブが手に入る事は間違いありませんから。
今回クラブ補修をDIYにしたわけと言えば・・・・。
家内のクラブなんですが『ハゲハゲになってもこれが好き〜〜』とか言う訳です。
確かにこのバフィーは彼女にとって命綱のような存在です。
同じものに買い替えてバランスが全く同じとも限りませんし、ネットで色々見回しても同じように剥げまくってます。
これは安物だからなのかどうかという意味や剥がれる調査の意味もあり自分で再塗装しようとなった訳です。
これがもと!!はっげはげです!!
手順
1-オリジナルの状態を丁寧に写真に撮っておく。
塗り分けの参考にする為です。
2-表面の塗装を剥がす
剥がし材を使っても良いですが所詮剥がれるものなら簡単にプラスチックのへら等で剥がせます。私は大きめのボールマーカーで簡単に剥がしました。
3-塗装面(と思われる)部分をペーパー掛けします。
1,000番くらいが良いです。適当にやっちゃいます。
ここでこのクラブが剥がれる理由が少しわかりました。
写真でご覧のようにこのクラブは塗装の下地が見えているクリアーブルーの塗膜で覆われています。ヘアラインの下地が見えています。
その上に塗装定着用に薄くべたべたした下地材が塗布されていてこれがいたずらしていたようです。
この下地材は柔軟性があってぶよぶよしていて表面の塗装は硬い。
結果物に当たると焼きプリンの表面のカラメルのように塗装膜がぱりっと剥がれる様です。
“安物”と罵倒していましたがなかなかの工夫でした。でしたが結果はダメです。
売る為の仕上げにしかなっていなく使う為の商品になってない。
ぶつくさ言いながら丁寧にペーパーをあてました。
4-下地塗装(サフェーサー)
クルマならサフェーサーを吹くところですが例の“焼きプリン”の件もあるので今回の場合は割愛です。
5-マスキング
オリジナルの写真を見ながら丁寧に黄色いテープ(200円位)で養生します。
この場合ま〜るい形をしてますが曲線用テープを使い必要はありません。
曲線用テープはテープ自体にシワが付いていて慣れないとマスキングの隙間から塗装が入り込んでくる事があります。
この黄色いテープは薄くて粘着性が高いので結構上手く行きます。
6-塗装
木製のクラブの頃は専門店に行けば専用の塗料があってそれでメンテナンスしたものです。
今はどこに行ってもそんなに探してもありません。
某ゴルフショップで訪ねたところ『カー用品が良いです』とのことで今回はトヨタ車専用の濃紺メタリッくマイカ塗料をイエローハットで1,280円(だったと思う)を購入。
朝晩少しずつ8回くらい塗りました。
最後に塗装したあとで(まだ塗装が乾き切っていないとき)マスキングテープを剥がします。
完全に乾いてから剥がすとよけいなところがペリッと剥がれたいします。
それでも剥がれるのでその部分を丁寧に筆やなんかでぺたぺたします。
剥がれたところはもとより弱い(薄い)所だったりするのでたくさんぺたぺたします。
7-サンディング
度重なる塗装で塗装面の厚さがムラがでます。タッチアップの部分もぼこぼこしてます。
これをサンディングで平滑にします。
塗装が完全に乾いたのを確認しないといけません。
冬で最低48時間は必要だと思いました。柔らかいとサンドペーパーの目に塗装が入り込んで行くのでわかります。乾くとさらさらしてます。
最初は大きめの砂目のペーパーで荒落としして徐々に小さい砂目に変えていきます。
とりわけマスキングとの境は丁寧に仕上げないとまた剥がれてタッチアップからやり直しです。
最後は必須アイテムの“ピカール(常備品のため予算外)”で磨きます。
そこそこ磨いたら洗浄して乾燥させます。
8-クリアー塗装
やはり仕上げはこのクリアーがものを言います。
特にマスキングの境目などはきっちり塗ります。
そして乾燥させて磨いて終わりです。
完成品です
道具はこれだけ(約2,000円)
書いてると手間の様ですが意外と簡単です。
全行程7日掛かりました。やはり手間ですw。
この前筆下ろしラウンドしましたが剥がれ欠落の類いは一切無く胸を撫で下ろしております。